コンサルタント紹介

シニアマネージャー

水間 利治

Toshiharu Mizuma

経歴

大学院卒業後、システムエンジニアとして2003年に当社入社。

実績

大学院時代からアルバイトで参加しており、そのまま入社したため、前職はありません。
 
大学では数学を専攻し、大学院では情報理工学を専攻しました。大学で数学を専攻した理由は高校時代に数学が好きだったこともありますが、数学的知見はどの分野においても活用できると考えていたからです。
 
大学で多次元空間や微積分を扱う解析、多量のデータを処理する統計について勉強をしていくうちにパソコンに触れる機会が増え、自然とコンピューターについて知りたくなり、大学院へ進み情報理工学について学びました。
 
大学院で学んだ情報理工学の知識は、現在のシステム関連の業務に大きく役立っています。

注力分野

アドバンストアイの主な業務は、上場会社や中小企業関連のM&Aとなりますが、私の業務は異なり、以下のシステム関連の業務を行っています。
 
①社内向けシステムの研究開発 ②顧客向けシステム保守 ③社内システム補助
 
①の社内向けシステムの研究開発は、社内効率を向上させるための研究開発になります。
具体例としてはM&A候補先企業を、システムを使って網羅的に企業分析して、実務側の人たちに提示しています。
 
M&Aのアドバイザリー業務では、クライアントそれぞれ違う状況にあるため、その状況に応じた条件を勘案して買い手、または売り手企業を選定し、候補先として提示する必要があります。 この選定作業というものは、M&A業界に精通した人間が行っても非常に時間を要したり、また抜けが起きたりすることがよくあります。
 
そこで、わたしたち企業情報グループで開発したシステムを使って、網羅的に企業分析をして、候補先企業を提示することで、不要なフィルタリング作業の軽減や抜けの防止し、 本来のM&Aアドバイザリー業務により注力することができるようになります。
 
以上のような社内効率を向上するべく、システム開発、研究を行っています。
 
②の顧客向けシステム保守は①の社内向けシステムの研究開発で開発したシステムを金融機関に向けて提供しています。
また提供するばかりではなく、提供したシステムの保守も行っています。
 
③の社内システムの補助は、社内のシステム機器などのサポートを行っています。
規模としては小さな会社ですが、機密性の高いデータを扱っている関係上、社内でサーバーにて厳重に情報を管理しています。

注力業種

私の業務は異なるため、先ほどの注力分野からとなりますが、注力分野の①社内向けシステムの研究開発で開発しているAI企業検索システムに注力しています。
 
AI企業検索システムは弊社単独で開発したシステムではなく、高速計算に造詣の深い東京大学の田浦教授と自然言語処理に注力されている鶴岡教授と共同で取り組みました。
 
企業ホームページを「Apache Nutch」を用いて大規模に収集し、クラウド環境で収集したホームページ内容を高速に解析。そのデータを基礎データとして、クライアントの状況に合わせて買い手、または売り手企業をAIが選定しています。

仕事に対する想い

システムの研究開発では、単にシステムを開発するだけではなく、実務の選定作業など実際の業務内容や、クライアント別に重視しているポイントを聞き、現場の意見を取りつつ、進めていくことに気を付けています。
 
システムの研究開発という性質上、道のないところに、道をつくる作業になるので常に仮説と検証の繰り返しです。日々、挑戦と失敗の繰り返しなので、成果が見えにくいといった点が難しい点かもしれません。
 
例えば、10の作業を行っても、必ずしも10の成果がでることはなく、1の成果しか出すことができなかったといった場合もあります。 このようなことがあると、自分自身ガックリきてしまうことがあります。
 
ただ自分ひとりでもがき苦しむだけなのではなく、実際に使ってもらう実務側の人たちの意見を聞いたり、アドバイザーをお願いしている先生方に問題の解決方法を提示してもらったり、まわりにバックアップしてもらいながら、システム開発を行っております。

強く印象に残っているエピソード

AI企業検索システムのAIは、自然言語処理分野では一般的なロジックをベースに行っておりましたが、ホームページというデータソースの性質やM&Aの買い手、売り手先の選定においてはそのままのロジックでは十分な精度が出ない問題がありました。
 
ロジックの改善方法に悩んでいたところ、実務側の思いがけない一言がきっかけとなり、ロジックへ反映、精度を確認したところ、従前のロジックと比べ数倍の改善を得られたことが、強く印象に残っています。
 
AIだ、統計だとデータ、システムを突き詰めていっても、使い手であるユーザの何気ないアイディアが大きく精度を改善させることがある。ユーザの感覚の重要性を実感した出来事でした。

強く印象に残っているエピソード

経営者様へのメッセージ

通常、買い手、または売り手企業候補は、M&Aアドバイザーの属人的な知見、アドバイザー企業のデータベースに基づく買い手、または売り手企業候補の提示になると思いますが、アドバンストアイではAI企業検索システムを用いた網羅的な候補先の選定も行っております。
弊社にご相談いただければ、必ずやご満足いただける買い手、または売り手企業候補を見つけ出します。是非ご相談ください!

担当した事例

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