事業拡大のために大手企業に会社を売却

事業拡大のために大手企業に会社を売却

事業拡大のために、資本力のある企業の傘下に入ることも会社売却のひとつの形態です。
 
今回は、事業拡大のために、大企業に出資をしてもらったシステム会社の事例になります。

【背景】事業は順調、けど拡大するための資金が借りられない

このシステム会社は、人件費の安い東南アジアでソフトウェア開発と現地でのIT教育を主要事業としているベンチャー企業になります。

会社データ
  • 売上げ:2億円
  • 会社設立と同時に海外進出
  • 起業から4年目
  • 事業は順調に伸びている

事業が順調に伸びている同社ですが、銀行からの融資となると、それほど楽ではありませんでした。
 
急成長している会社は、とにかくスピード優先で資金を投入していかなければなりません。ところが、既存の成熟産業、旧来型の製造業や卸売業などを融資のメインターゲットにしてきた銀行からすると、その投資スピードが危なっかしく映るようでした。
 
社長には確固たる経営ビジョンがあり、売上げや利益の見込みの立つ、角度の高い投資でもあるにもかかわらず、銀行は追加の融資に対して二の足を踏んでいました。
 
そこで、社長と話し合った結果、金融機関から資金調達するのではなく、資本力のある大企業を中心に出資してくれる相手を探す方向にまとまりました。このような出資、資本参加もM&Aのひとつの形態になります。

【磨き上げ】会社の魅力を評価してくれる会社を探す

このシステム会社の魅力は、なんといっても海外の優秀なシステムエンジニアが多く在籍しているところでした。
 
この会社の魅力を評価してくれる企業を探しました。

【磨き上げ】この会社の魅力は?
  • 海外で知名度があること
  • 海外展開にノウハウがあること
  • 海外の優秀な技術者が多く在籍していること

【M&A成立】出資を受けて、さらに業績拡大

【M&A成立】出資を受けて、さらに業績拡大

結果、大手上場企業のシステムインテグレーターが資本参加することになりました。
 
買手企業は、かつてアジアでソフト販売を手掛けようとしたものの失敗し、撤退したことがありました。アジアの安い人件費には相変わらず魅力を感じていたものの、過去の失敗で、再チャレンジに二の足を踏んでいた状態でした。
 
しかし、売手企業に出資することで、買手企業はアジアでのソフト開発事業に関するノウハウを得ることができます。
 
さらに、国内では知名度があるのに、海外では無名なためIT技術者の確保がうまくいっていない買手企業にとって、現地では知名度抜群のシステム会社への出資は、まさに自社の弱点を補うことになり、これによって買手企業も優秀な技術者を雇えるようになりました。
 
国や地域が違えば、企業のブランド力が日本国内と逆転していることがあります。ビジネスモデルの構築やノウハウの吸収に時間のかかる事業になればなるほど、このシステム会社のように小さくても先行して成功している会社は魅力的です。
 
さまざまなステージにある会社にとって、会社売却が有効な手段として機能することがわかる事例になります。

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会社売却が決まっていない場合でも問題ありません。

また、正式に契約をするまで費用は一切頂きませんのでお気軽にご相談ください。

業界のトレンドなども踏まえて具体的なイメージをお伝えします。

 

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