改善力 -みがく-
売却前に“磨き上げ”を行う重要性
当社は売手のM&Aアドバイザーである場合、買手へのアプローチに進む前の準備段階において磨き上げという作業を行います。
磨き上げは、セラーズ・デューデリジェンスともいわれ、売手自身で自社の状況を整理して問題や課題を発見する作業と同時にM&Aの障害となる事象を取り除き、自社の企業価値向上のための施策の策定、場合によってはその実行をします。
磨き上げを行うことにより「M&Aが成立しやすくなる」「最大の条件項目である譲渡価格が高くなる」といった期待以上の結果に結びつくほか、M&Aの最終契約書における表明保証や補填内容の適正化にも有益です。
この磨き上げを行わずに買手と交渉フェーズに進み、買手からの指摘によって様々な修正事項が発覚すると、会社の信頼を損なうばかりではなくM&A自体が不成立といった最悪の結果にもなりかねません。
数字ではわからない
会社の競争力を見つけ出す
ノウハウ
また財務諸表などの数字では表れない事業の将来性や資産、価値をM&Aアドバイザーが理解しないまま買手との交渉に臨み、買手に正しい情報を伝えられないことによって売手企業の価値が認識されず不当で廉価な金額を提案される場合も少なくありません。M&Aアドバイザーが売手企業について深く理解するためにも磨き上げは重要になります。
一方、買手にとってM&Aの目的は会社を買うことではありません。事業を伸ばすための企業戦略の一つの手段です。売手が磨き上げを行い会社の強みや魅力を顕在化させることで、買手はシナジー効果を検討しやすくなるほか、M&A成立後の統合もスムーズに進めることができます。
M&A成立の可能性を高めるためにも、最良の取引条件で合意するためにも、会社の強みや魅力を顕在化させる磨き上げは必須であると当社は考えています。
ただし磨き上げはすべてのM&A会社が提供できるサービスではありません。大手や上場企業から中堅・中小企業と規模を問わず数多くのM&A支援、そして仲介ではなく、アドバイザリーに特化してきたからこそ積み重ねてきた経験やノウハウがある当社だからこそ提供できるサービスです。